Boostnote を使ってみるで書いたとおり、Boostnote をときどき使ってました。 やはり Markdown を書き留めるにはとても使いやすかったので、PC で使うメモツールはこちらに乗り替えることを決めました。 メモツールはやはり蓄積と検索がキモだと思うので、Evernote で蓄えていた文書はまるごと移行しておきたい… ということで、ノートの引っ越しをしようと。
Evernote からのデータ移行ツールとしては ever2boost があるんですが、Evernote の Developer token がここしばらく提供されていないようです。 確かに temporarily disabled となってますね… (2019-01-29現在)
この Qiita の記事では HTML 出力からテキストを切り出していますが、Evernote は XML (.enex) 出力もできて、ever2boost コマンドはそのファイルからのインポートもできるようだったので、その方法を試してみることにしました。
ever2boost はあまり更新されていないようで、単に取ってきて実行するだけでは動きませんが、実行時に出るエラーは Issue に解決策があります。
パッチを当てて実行すると Boostnote の読み込み形式 (.cson) ファイルが生成されて、とりあえずは全部のノートが読み込める状態になったのですが、個人的にイマイチなことが2つ…
- Markdown 形式でない(大部分の)ノートが、とても詰まって表示される
- ノートの作成/更新時刻が引き継がれない
.enex 形式のファイルを見ると、どうやら Evernote では見た目改行しているところにも2種類あって、<br />
タグが入っているところは改行されているけれど、<div>
〜</div>
タグで囲まれただけのところはすべてくっついてしまっている模様。
とりあえず <div>
タグを外しているあたりを見つけて改行を入れるようにしたら、それっぽく読めるようにはなったのでよいことにしました。
もうひとつ、ノートの作成/更新時刻に関しては .cson ファイルにもそういう項目があったので、出力部分を元の XML から拾ってくるように変更。
これでとりあえずは見れる状態のノートを移行できたので満足。 実行方法はこんな感じです。
ever2boost convert -d ~/BoostNote/ ~/tmp/Evernote/inbox.enex
上記の変更を含んだ ever2boost はこちら: https://github.com/ymomoi/ever2boost
移行ツールって、基本的には各人が1回使ったら終わりなので、頑張らないとメンテされにくい傾向はありますね…w