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Thunderbird を使ってみる (1)

引き続き個人的環境乗り換え月間ということで、Emacs に依存しすぎている自分の生活を見直す活動(笑)。 今回はメール環境を Mew から Thunderbird に引っ越してみることにした。

下準備

以前に POP から IMAP への乗り換えは済ませていたので、メーラを乗り換えるのは比較的簡単。 ローカルに置いてあるファイルだけをなんとかすればいい。

ざっと調べてみると、直近の送信済みメールと下書きぐらいだったので、それぞれ IMAP サーバに前もって転送する。 下書き(draft)は、そのまま転送したら上手くいかなかったので、いったん自分にメールして対処^^;。 まあ、一度だけだし…

アドレス帳は、まったく使っていないわけではなかったけど、そんなにメンテナンスもしていなかったので移行は考えず。

下準備はこんな感じで。 手元の環境をすぐに消すわけではないので、えいやっと乗り換えてみて、あまりに困ったら戻ればいい。

インストールと基本設定

Thunderbird でぐぐってインストール。 実は Windows には、端末故障なんかの緊急時用にインストールして設定までしてあるんだけど、Mac 版はダウンロードするのも初めて。

たくさん使われているパッケージだけあって、特に何事もなく終了。

IMAP サーバに繋ぐための設定も、インストラクションがあるのでそのとおりに… と思ったら、「完了」ボタンを押してもサーバに繋がらない旨のメッセージが出てうまくいかず。 いったん抜けて、間違いつつも保存されていた設定をいじったら繋がるようになった。 このあたりはサーバ設定も含めた環境との兼ね合いもあるので、詳細は省略。

メールの送受信を確認して動作確認は終了。

使っているフォルダをざっくりと「購読」する。 いまどきフォルダわけもなぁ… と思いつつも、ML なんかはすでに振り分け設定も持っていたりするので、当面はいままでを踏襲することに。 そのうちなんでもアーカイブ + タグ(ラベル?)付け + 検索フォルダでの運用も試してみたいところ。

メッセージフィルタを設定

迷惑メールはサーバ側で別フォルダに移動されるが、その他、普通のメール振り分けは手元のメッセージフィルタ設定を使う。

任意のヘッダ文字列でひっかけて該当するメールをフォルダに移動。 未読マークの処理も記述できるので、振り分け後「未読フォルダ」に表示されるかどうかをコントロールできる。

このあたりは今までよりも柔軟になるし、要チェックのメールには「スター」が、チェック必須なフォルダには「お気に入り」がつけられるので、見落としの危険性はむしろ減りそうな気がする(笑)。

検索フォルダを作成

条件にマッチするメールを検索して表示する、検索フォルダを作成する。

「ファイル」->「新規作成」->「検索フォルダ」で、特にはまることなく作成できた。

対象フォルダがひとつずつしか選べないのが困ったところ。 全部を対象にする検索フォルダを作るためには「SavedSearchThemAll」アドオンを入れるのが簡単だった。

細々と設定

そんなにメモを取らなかったので、覚えている範囲で列挙^^;

  • フォントサイズを少し小さめ(11pt)に変更
  • 下書きの保存間隔を1分に
  • 迷惑メール判断を解除

    • サーバ側で判定しているので、それだけを利用することにした
  • マスターパスワードを設定
  • アドレス帳に登録済みでもメールアドレスを表示するように変更
  • ~/.signature を読み込むように設定
  • 「下書き」「送信済み」などは IMAP サーバに保存する
  • メッセージの保管で「アーカイブ」を使う
  • HTML 形式でのメッセージ編集はしない

アドオンを追加

ぐぐって、おすすめされていたり気になったアドオンを追加。

  • Display User Agent

    • User Agent からアイコンを出す。絵が見えるとけっこういい。
  • Folder Pane View Switcher

    • 未読フォルダなどを簡単に切り替えるボタンを表示する。メニューから選ぶのは面倒だったので、入れたら楽になった。
  • Nostalgy

    • メールのフォルダ移動などをキーボードでできるようになる。ドラッグアンドドロップしたり、フォルダリストをマウスでたぐったりしなくてよくなるので便利。
  • QuoteCollapse

    • 引用を短縮表示。最近は末尾にだらだらと長い引用をつける人が多いので、表示が縮められるのは嬉しい。
  • SavedSearchThemAll

    • 検索フォルダの検索対象を全フォルダに拡張する。 指定してあるフォルダのサブフォルダが全て検索されるようになる。 対象フォルダをぷちぷち地道にクリックする必要がなくなるのでとても便利… というか、サブフォルダ全部、ぐらいは標準で用意して欲しい。
  • SlideShow

    • 添付ファイルをスライドショー的に見れる。
  • XNote++

    • メッセージに付箋を貼り付けて保存する。らしい。まだ使ってみていない。
  • 後で送信

    • メールを時間指定で送信する。 まだ使ってみていない。 使いそうな気がしたので入れてみたが、やっぱり使わないように思えてきた…^^;

使い方

今までは、

  • すべてのメールはいったん INBOX へ (迷惑メールを除く)
  • 処理していないメールは INBOX に残す
  • 処理したメールから保存用のフォルダに移動する

という感じでメールを処理していた。

今回環境を引っ越したので、当面はとりあえず下記のような感じで生活してみようかと。

  • 届いたメールはフィルタでフォルダに振り分ける
  • 未読フォルダ機能を使って、必要そうなメールを読む
  • INBOX のメールは、フォルダ振り分け、アーカイブ、削除などで速やかに処理する

    • 返信や何らかの処理が必要なメールには「スター」をつけて振り分ける
  • 「スター」付きメールを一覧する『検索フォルダ』を作って、定期的にチェックする